コラム

2026年8月30日

かつらの知識
ウィッグの毛は人毛と人工毛どちらがいい? 3種類の毛質と選び方

ウィッグの毛は人毛と人工毛のどちらがいいのか?——イーブンの基本のおすすめは人毛ですが、その方の使い方によってご提案は変わります。そして実は、どれか1つに決める必要はなく、混ぜて使う(ミックス)こともできます。

この記事は、広島のオーダーメイドウィッグ専門店イーブンが、新規のご相談の前にお伝えしている「基本の説明」をそのまま公開するシリーズです。イーブンで扱う毛質は「人毛」「一般人工毛」「耐熱毛(人工毛)」の3種類。それぞれの個性を、良いところも注意点も含めてご説明します。

① 人毛 — 本物の人の髪です

良いところ

  • 見た目がもっとも自然です
  • ブラシやドライヤーで、ご自分の好きなようにヘアスタイルをセットできます

注意点

  • 毎日使うと、10ヶ月ほどで色が抜けて茶色っぽくなってくることがあります(色落ちの程度は、洗う頻度や扱い方によって変わります)。ウィッグ用の毛は製造の工程で一度すべて脱色してから黒く染め直しているため、少しずつ色が落ちていくのです。毛染めをすれば元に戻りますので、イーブンにお任せいただければ問題ありません。ご自宅で染めることもできます(染め方はYouTubeでご紹介しています)が、ベース(土台)に色が付くと取れないので、そこだけご注意ください
  • 「自分でセットできる」は、裏を返せば「セットが必要」ということでもあります。洗ったあとは、ご自分の髪と同じように乾かしてセットし直します。ブラシやドライヤーが苦手な方には、扱いが難しい面があります

② 一般人工毛 — 主に白髪の部分に使う人工の毛です

良いところ

  • 色が変わりにくい毛質です。そのため、白髪部分にはほとんどこの毛を使います

注意点

  • 熱に弱く、ドライヤーやヘアアイロンでいきなり高温を当てると縮れてしまいます
  • ブラシの静電気や、付けたまま寝たときの摩擦でも縮れることがあります。ある程度の縮れなら「縮れ直し」というメンテナンスで直せます
  • 新品のうちは、人毛に比べて少しテカって見えます。ベビーパウダーを付けると、ある程度抑えられます
  • 長く使うと、色落ちした黒い毛の色が白髪の毛の傷に移って、うっすら色づくことがあります

③ 耐熱毛 — 形状記憶タイプの人工毛です(追加料金あり)

良いところ

  • 人工毛なので、色が落ちません
  • 形状記憶なので、洗ってもヘアスタイルが崩れません。ドライヤーで乾かすだけで元のスタイルに戻ります
  • パーマのあるスタイルでも形が保たれるので、ブラシ&ドライヤーでのセットが苦手な方でも扱いがとても楽です

注意点

  • ご自分でヘアスタイルを変えることはできません。変えたいときはイーブンにお預けいただき、高温のスチームでスタイルを作り直します
  • 新品のうちはテカリがあります(一般人工毛と同じ)

どれを選ぶ? 〜イーブンの考え方〜

  • 基本のおすすめは人毛です。ただし、その方の使い方に合わせてご提案を変えています
  • ご自分でのセットが苦手な方や、パーマのあるスタイルの方には耐熱毛が向いています

「ミックス」について

毛質は1種類に決めるものではなく、目的に合わせて混ぜられます。

  • 白髪入りの製品は、黒い部分=人毛、白髪部分=一般人工毛のミックスで作るのが標準です(白髪の種類については「製品の話」で詳しくご説明します )
  • 天然の人毛白髪も扱っています。この場合はすべて人毛で作れますが、耐久期間が短いため、サブスクの1年交換の方にのみお作りしています(製品グレードは最上位の「プレミアム」のみ)
  • 髪の長い方の絡まり防止や、スタイルキープのために、同じ色の人毛と人工毛を混ぜることもあります

毛質に関する費用の目安(すべて税込)

項目価格
人毛・一般人工毛追加料金なし
耐熱毛買い切りの場合: 初回は無料、2回目以降 +48,000円/サブスクの場合: 製品グレード「アドバンス」(+2,980円/月)以上で選べます
毛染め(色戻し)4,500円/全頭サイズは +1,500円
縮れ直し毛染めと同じ料金(全頭サイズ +1,500円、耐熱毛はさらに +1,500円)
スタイル変更(耐熱毛・高温スチーム)1回 5,000円

※サブスク(even club)の方は会員特典「初回メンテナンス無料」で、納品から次の納品までの間に、カラー(毛染め)・パーマ・縮れ直しのどれか1つを1回無料にできます(詳しくは「サブスクの話」で )。
※「全頭サイズ」などの製品サイズについても「サブスクの話」でご説明します。
※価格は2026年8月現在のものです。

よくあるご質問

Q. 人毛のウィッグを明るい色に染めたり、パーマをかけたりできますか?

A. 基本的には難しいです。黒く染めてある毛のため、今より濃い色にはできますが、明るくするには限界があります。ただし、製品によっては明るくできるものもあります。将来的に明るい色にされるご予定がある方は、最初からその製品を選ぶ必要がありますので、カウンセリングの際にご相談ください。

Q. 人工毛のテカリはいつまで続きますか?

A. 落ち着くまでの期間は使い方によります。落ち着くまでは、ベビーパウダーでのケアをおすすめしています。

Q. 色落ちしたら、必ず染め直しが必要ですか?

A. 染め直しをした方が自然です。色落ちの程度は洗う頻度や扱い方で変わるため、1年交換の方などでは、カラーをしないまま使われる方もいらっしゃいます。

Q. 毛染めや縮れ直しの間、ウィッグはどうなりますか?

A. 基本はお預かりで、1週間ほどいただきます。サブスクの方で製品を2つお持ちの場合は、1つをお預けいただき、もう1つをお使いいただけます。お預けが難しい場合は、2時間ほどお待ちいただければその場で対応します(その場合は一律10,000円になります)。

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